流動化処理土製品 #2

ASMW工法(特許取得)によって精選された泥水を用いて作られた「流動化処理土」をAGSモルタル(特許取得)といいます。
AGS(Artificial Grain Soil)モルタルは、アルマーレ・モトムラテクノで作った流動化処理土の商品名です。

ノーマルタイプ(N)

最も一般的に使用される商品で、再掘削が可能なように強度が調整されています。(σ28=130〜550kN/㎡)
マンション等の外周埋戻し、解体工事に伴う地下構造物の埋戻しや、ガス・上下水道菅などの廃滅菅の充填など、多岐に渡って用いられます。

品質 固化材添加量
(kg/㎡)
一軸圧縮強さ(kN/㎡) 比重
(t/㎡)
フロー値
(㎜)
ブリーディング率
(%)
材齢7日 材齢28日
標準(N)タイプ100100程度300程度1.35以上180〜3001.0未満
※基準により3.0%未満の場合もある。
○単位換算(数値は標準タイプの材齢28日を参照)300kN/㎡ = 30N/c㎡ = 0.3N/m㎡(≒3.1kgf/c㎡)

高強度タイプ(HH)

通常σ28=1000kN/㎡程度の再掘削には適さない高強度のものをいいます。セメントの添加量を増やすことにより、σ28=3000kN/㎡程度の強度を出すことが可能です。近年では、その目的に応じσ28=700kN/㎡程度の強度を要求されることもあり、通称「中強度タイプ」と呼んでいます。

品質 固化材添加量
(kg/㎡)
一軸圧縮強さ(kN/㎡) 比重
(t/㎡)
フロー値
(㎜)
ブリーディング率
(%)
材齢7日 材齢28日
高強度(HH)タイプ 200 400程度 1000程度 1.35以上 180〜300 1.0未満
※基準により3.0%未満の場合もある。
○単位換算(数値は標準タイプの材齢28日を参照)300kN/㎡ = 30N/c㎡ = 0.3N/m㎡(≒3.1kgf/c㎡)

早結タイプ(QH)

最終強度を大きくすることなく、ノーマルタイプと同等にして添加剤を加えることにより、硬化を早める製品です。勿論、再掘削も可能です。特に冬期にニーズがあります。
最近では、高強度タイプ(HH)と早結タイプ(QH)の併用の要望もあり、より早く、より高強度に配合することも可能です。この場合、再掘削には不向きです。

品質 固化材添加量
(kg/㎡)
一軸圧縮強さ(kN/㎡) 比重
(t/㎡)
フロー値
(㎜)
ブリーディング率
(%)
材齢7日 材齢28日
早結(QH)タイプ 100 150程度 350程度 1.35以上 180〜300 1.0未満
※基準により3.0%未満の場合もある。
○単位換算(数値は標準タイプの材齢28日を参照)300kN/㎡ = 30N/c㎡ = 0.3N/m㎡(≒3.1kgf/c㎡)

その他の流動化処理土

ABRコンクリート(Artificial Bed Rock)

流動化処理土に細骨材や粗骨材、または、その両方を添加した製品です。
固化材添加量が同じ場合、高強度タイプ(HH)よりも強度が大きくなります。(σ28=10,000kN/㎡程度まで可能)
また、細骨材や粗骨材を添加することにより、高比重製品(1.6〜1.8程度)が可能です。

人工植生土(APSモルタル – Artificial Planting Soil)

流動化処理土に細骨材とエアー(起泡剤)を加え、セメント量を極限まで落とすことにより、植生を阻害しない製品を提供できます。
さらに、混入エアー量を調節することにより、軽量盛土材やセメント量を増量する高強度エアモルタルも納入可能です。

流動化処理土以外の製品

CBミルク(セメント・ベントナイトミルク)

従来は現場練りが主流だったCBを、プラントから出荷することを可能にしました。
あらかじめベントナイトを水膨潤させているので、高品質のCBを提供できます。
支持杭撤去跡の埋戻しや、流動化処理土では不向きな狭い空隙の充填に適しています。